酒呑み百姓の会BLOG(移転候補地)

信州小諸で酒米「亀の尾」を作り、純米吟醸生酒「あさまおろし」を醸している集団「酒呑み百姓の会」のブログです。

あっつい夏と涼しい晩夏に、

 酒米作り、いや、大きく一括りに言えば「農業」に携わるようになって11年。

 「今年は暑いなぁ」「…寒いなぁ」などと口にするだけでは済まされない日々を送るとは自分でも想像もしていなかった。

もちろん、今年は暑い夏であったため、「亀の尾」の生育は順調。あとはスズメの食害と台風で稲が倒れない事を祈るのみ…となりました。

さて、公民館のワイン講座でマンズワイン小諸ワイナリー中山さん栽培担当)の講義を受けたとき、とても印象に残ってた話があった。

『ここ数年、醸造用ブドウの生産に適した地域の平均気温が上がり、気温的に厳しくなってきている。山梨もしかり。これからは、標高の高い信州・千曲川沿い・南斜面が有力。東信地域は日本のブルゴーニュと呼んで間違いない。』

と、力強く話されたのを思い出しながら、下の記事を読んだ。

50年後、キャンティ・ワインは別物?…温暖化で変質 from YOMIURI-ON-LINE

土質の問題もあるかもしれませんが、本当に温暖化の影響だとすれば心配ですね。

で、温暖化で調べていたらこんなのが出てきました。

長野県のりんごと60年後の地球環境 from 全農ふれあいメール

60年後にはこの温度帯は主に北海道だけになり、本州では青森県においても平野部は暖地リンゴの温度域に入る」と予測されたのです。もちろん果樹の栽培適地は年平均気温のみで決まるわけではないのですが、今のようなりんごに適した長野県の気候が、地球の温暖化によって1世代で失われてしまう可能性は否定できません。

温暖化が果樹生産環境に及ぼす影響 from NIFTS

りんごとみかんの適作地を気温で見ると…

…先生、50年後には南信でみかんが作れそうなんですケド。

今のところ、りんごだけの視点で捉えていますが、それだけじゃ済まないんだよねぇ。