酒呑み百姓の会BLOG(移転候補地)

信州小諸で酒米「亀の尾」を作り、純米吟醸生酒「あさまおろし」を醸している集団「酒呑み百姓の会」のブログです。

フランスの大統領に提供された小諸のワイン

 先月末に始まった「愛・地球博」。すでにいかれた方はいらっしゃいますか?

 今回はその話ではなく、「愛・地球博」に来たフランスのシラク大統領を招いて開かれた小泉首相が主催の晩餐会での話しです。

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 3月27日 外務省板倉別館にて開催された晩餐会では、ワインの本場フランスの大統領を招いての和食と鉄板焼きがメニューでした。

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 上の画像の一番下のほうをご覧ください。

 その晩餐会で出品されたワインが2種類。

一本はフランスの白ワイン。

Merusault 1er Cru "Poruzots" 2002, Louis Latour

 フランス・ブルゴーニュ地方のムルソー村にある1級畑「ポリュゾー」で取れた2002年物の白ワイン…ということらしい。1本15,000円とか…。

そして、赤ワインが…

Solaris Cabernet Sauvignon Shinshu Higashiyama 2000, Manns

 マンズワイン小諸ワイナリー醸造した、信州・東山地区で取れたカベルネ・ソーヴィニオン種の2000年物の赤ワイン。リンク先は2002ビンテージです。この2002もかなりの出来ですよ…先日試飲してきました。)

(残念ながら、「東山」は小諸ではなく、上田市長野大学の裏手の東山地区の南斜面で獲れたカベルネ・ソーヴィニオン種の葡萄です。)

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ということで、ワインの本場、フランスの大統領に国産赤ワイン、それも小諸で醸造したワインが提供されて、最初は国産だと気づかなかった…という話です。

素晴らしい葡萄を作った農家の皆さん、素晴らしいワインを醸した小諸ワイナリーのスタッフに脱帽です。が、それ以前に「フランスの大統領を招いた晩餐会に日本の赤ワインをチョイス」されたソムリエ?料理長?の心意気(度胸?)に拍手です。これをきっかけに、更に「日本人の」国産ワインへの認識は高まるでしょう。

これって、外国で、日本からの客に自国産の米使った大吟醸酒を出すようなものですよ!(ちょっと説得力に欠けますね…そう考えるとまだまだ日本文化の普及の必要性を感じます。)

その情報が流れて数日で、1本5250円のワインが首都圏のレストランや酒店からの注文で完売。市内の酒屋さんにも、ほとんど全て売れてしまったそうです。(まだ、数本の流通在庫は見つけましたが…。)

その誇り高き?国産ワインを飲むワイン会(鶴巻・小宮山商店の岩下順子さん主催)がキャッスルホテルであるそうです。5月27日です。

流通在庫のみ…と言われているワインです。是非飲んでみませんか?

せっかく「本物」を地元から送り出しているのだから、その良さをもっとアピールしたいですよね…。

白土ばれいしょに次いで、「ワイン」の醸造地として、大きな一歩を踏み出したといっても間違いないでしょう。

実は、年末にその赤ワイン(もちろん2000年モノ)を美里にあるクレッセントで1本開けました…お祝いがあったんですけどね。ああ、もっとしっかり味わっておくべきだった…。